グリーンピースの上陸許可と外国船籍による沿岸輸送許可(船舶法3条)

グリーンピースの上陸許可と沿岸輸送許可(船舶法3条)

 現在、那覇新港に入港している国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」の外国人船員が10月31日の入港からいまだ上陸許可が認められず、また辺野古沖海域に同船舶を移動するための船舶法第3条の沿岸輸送許可も未だ審査中となっていることに対し、同団体は名護市辺野古への新基地建設に反対しているために日本政府が不当な扱いをしていると会見を開き、早期に許可すべきと主張しています。以下、外国船籍による沿岸輸送許可について解説いたします。

(沿岸輸送許可)
 法は、日本国内での貨物・旅客の沿岸輸送について、国内安定輸送の確保等の観点から、原則、自国籍船に限定しています(船舶法3条)。いわゆる「カボタージュ」です。
 しかし、沖縄県は、日本本土から地理的に遠く離れた地理的特殊性や製品出荷等で輸送コストが制約となり企業立地が進まない課題があり、この解決すべく外国籍船による貨物・旅客の沿岸輸送の条件を緩和するよう要望がありました。
 そこで、法は、沖縄振興特別措置法に規定された「特別自由貿易地域」及び「自由貿易地域」に限定した特例措置として船舶法第3条に基づく国土交通大臣の特許として、①日本の船舶運航事業者(外航海運事業者)が運航する外国籍船、②二国間の相互主義に基づく外国籍船に限り、外国籍船による貨物・旅客の沿岸輸送を認めました。

「カボタージュ」とは、国内安定輸送の確保等の観点から、自国内での貨物・旅客の輸送を自国籍船に限るものであり、国際的慣行となっている制度です。我が国では船舶法第3条に規定されています。

(船舶法)
第3条 日本船舶ニ非サレハ不開港場ニ寄港シ又ハ日本各港ノ間ニ於テ物品又ハ旅客ノ運送ヲ為スコトヲ得ス、但法律若クハ条約ニ別段ノ定アルトキ、海難若クハ捕獲ヲ避ケントスルトキ又ハ国土交通大臣ノ特許ヲ得タルトキハ此限ニ在ラス

(お知らせ)
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