機内出産の台湾人女性が米国籍欲しさの確信犯で強制送還

機内出産の台湾人女性が米国籍欲しさの確信犯で強制送還

台湾発ロサンゼルス行き中華航空(チャイナエアライン)の機内において偶然搭乗していたUCLA大学病院の医師の立ち合により台湾人女性が機内で出産をした後、飛行機はアンカレッジの空港に緊急着陸し、親子は現地の病院に搬送されましたが、米国入国管理局は母親を台湾に強制送還しました。台湾の航空機搭乗規則では、医師が発行した旅行許可証明書を持たない妊娠32週以降の女性の搭乗は受けつけない規則があるにもかかわらず、女性は妊娠36週目であることを隠してチケットを購入し、空港チェックインにおいてもそれを偽っていたことが発覚しました。仮に、出産した子に米国籍が認められた場合、両親は米国での永住権を取得すべく移民審査をする予定です。しかし、近年出産により子供に米国籍を取らせてから自分たちも米国移住をと考えている外国人に、米国移民局は厳格な対応をとっています。

【国籍取得による出生地主義と血統主義】
出生地主義とは、国籍取得において出生地した国の国籍が付与される主義をいいます。現在、アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、パキスタン等で採用されています。
一方、血統主義とは、国籍取得において、親のどちらかの国籍が子の国籍となる主義をいいます。 現在日本やドイツ等で採用されています。従来、日本は父親が日本人に限り、その子供に日本国籍を認めていました。しかし、ピアニストのフジ子ヘミングのような例が出たため、父親母親どちらの国籍でも選択できるように1985年に国籍法が改正されました。いわゆる父母両系血統主義と呼ばれています。なお、日本で生まれて両親の行方がわからなかったり、国籍がない場合は日本国籍を与えるべく、血統主義の弊害を是正すべく例外的に出生地主義が採用されています(国籍法2条3号)。