脱北者9人(長崎)大村入管センター到着

 石川県・能登半島沖の日本海で小型船に乗っているところを保護された脱北者9人は14日午後、海上保安庁の航空機から長崎県大村市の大村入国管理センターに到着した。9人は13日に「一時庇護(ひご)のための上陸許可」を入管当局に申請しており、今後は入国審査官が事情を聴いた上で審査するが基本的には認める方針。

 法務省入国管理局によると、センターは強制送還される外国人を収容する施設だが、9人は収容棟とは別の建物に滞在。不便なく過ごせるように職員が環境を整えているという。

 出入国管理法が定める一時庇護上陸許可は、母国の危険から逃れてきた外国人を保護するための制度。入国審査官は今後、出国した理由や北朝鮮の国内情勢などを考慮し、9人に人道的配慮が必要かを判断する。

 一時庇護上陸許可は2007年に青森県の港に小型船に乗った男女4人の脱北者が上陸した際にも適用された。入管が把握している船による脱北者の日本漂着は、1987年の福井県沖、2007年の青森県西部に次いで今回が3例目。

9人は韓国行きを希望しており、政府は韓国政府と協議を進めていて、韓国政府関係者は同日、脱北者の自由意思を確認できれば受け入れる考えを示した。

一時庇護のための上陸許可は、在留資格がなくても上陸を認める特例的な措置。外国からの難民などに適用され、許可されると6カ月滞在が認められる。