外国人研修生の未払賃金 労基署へ要請

 

福井県福井市の縫製会社で働いていた技能実習生の中国人女性(21)が解雇されたことに絡み、市民団体「外国人研修生権利ネットワーク・福井」は17日、未払い分の賃金や残業代の支払いなどを求め、福井労基署に是正勧告を出すよう申し入れた。

 外国人労働者をめぐっては昨年7月、労働者の法的保護や地位向上を図る改正入管法が施行。入国1年目の在留資格を研修生から、より待遇のよい技能実習生に改め、受け入れ団体による監理や労働関係法が適用されるようになった。

 河南省出身の孔小玲(こうしょうりん)さんは2010年3月、研修生として来日。同年9月から技能実習生として働いていたが、今月10日仕事のミスが多いとして解雇を通告された。

 同ネットは、孔さんを研修中に残業させたことや、技能実習中でも研修生の賃金(月額6万円)にわずかに上乗せした額しか支払われていなかったと指摘。未払い分約33万円の支払いなどを求め、同労基署に是正勧告を申し入れた。

 会見で同ネットの高原一郎事務局長は「改正された技能実習制度の不適用で是正を申し立てるのは、全国でも珍しいケース」と述べた。

 勤務先の縫製会社は「制度がめまぐるしく変わり、研修期間を間違えた。労基署の指導には従う。今後ミスがないよう努めたい」と話している。