名古屋入国管理局 収容外国人ハンスト

名古屋入国管理局(名古屋市港区)に収容され、難民申請の準備をしたり在留資格を求めている外国人らが処遇改善を求め、ハンガーストライキをしている。名古屋入管も事実を認め、食事をするよう説得している。

 難民や外国人労働者を支援する民間団体「START」(名古屋市)によると、ハンガーストライキをしているのは、入管難民法違反(不法滞在)で収容されているミャンマー人男性のキンマウンソウさん(32)ら。名古屋入管は国籍などを明らかにせず、28日時点で15人と説明しているが、STARTは「ミャンマー人やパキスタン人ら22人」と話している。

 キンマウンソウさんらは22日夜、施設内にある意見箱に仮放免申請者の速やかな仮放免や強制退去命令を受け、帰国を承諾した人のための航空券手配、病院での適切な治療、冷えていて量が少ない食事の改善などを求めた文書を提出。23日朝から、17人がハンガーストライキを始め、その後、人数が増えたという。

 START代表倉田美喜さん(27)によると、キンマウンソウさんはミャンマーの軍事政権に目を付けられ、3年半前に来日。難民申請が認められず、現在は再申請を準備中という。パキスタン人ナジャム・アス・サジット・ナイムさん(46)は、在留資格のあるフィリピン人女性と結婚。日本国籍の連れ子もおり、自らの在留資格を求めている。

 倉田さんは「ストライキ参加者には、難民申請中や強制退去命令撤回を求める裁判中の人もおり、半年以上収容されている人も。体調も崩し始めている」と話し、28日に改善を求める申し入れ書を同入管に提出した。

 一方、名古屋入管は「食事の拒否は26日から」と説明。「食べるように説得しているが、一部は売店で食べ物を購入した事実も把握している。要望は調査中」と話している。

ハンガー・ストライキ(Hunger strike)とはマハトマ・ガンジーにより始められた非暴力抵抗運動の方法の一つ。何らかの主張を世間に広く訴えるために行うストライキの一種。「飢餓(ハンガー)によるストライキ」という意味である。略して「ハンスト」ともいう。

公共の場や受刑者の場合は刑務所内に座り込み飲食を断つことで相手が要求を受け入れなければ餓死に至るという状況に追い込むことで注目を集め、自分の主義・主張を通そうとしたりそれを世に広めたりするのが目的である。