フィリピン女性の在留認める判決

東京地裁は15日、不法残留で東京入国管理局から強制退去を命じられた横浜市のフィリピン人女性(39)が、処分取り消しを求めた訴訟の判決で「在留特別許可が認められた小学生の長男と引き離すのは、双方に酷だ」として請求を認めた。

 杉原則彦裁判長は、日本の永住資格を持ち同居していたフィリピン人男性(38)との間に生まれた小学4年の長男(9)について「日本で生まれ育ち、両親と地域に密着した生活を送っている。母親と引き離して養育するのは相当ではない」と指摘。

 その上で「日本での3人の家族関係は十分保護に値する。事情を考慮せずに女性の在留を認めなかったのは、社会通念に照らして著しく妥当性を欠く」と結論付けた。

 判決によると、女性は2000年9月に2度目の来日。在留期間を超えて滞在し、01年9月に長男が誕生した。08年5月に長男とともに東京入管に入管難民法違反容疑で摘発され、女性だけが強制退去処分となった。

 東京・霞が関の司法記者クラブで会見した女性は「うれしい。これからもっと頑張りたい」と笑顔を見せた。